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  4. 避難所生活で困ることは?必要な持ち物と行く前に知っておきたいこと

避難所生活で困ることは?必要な持ち物と行く前に知っておきたいこと

2026 8/24
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防災 防災コラム
2026-08-24

災害が起きたら、

「とりあえず避難所へ行けば安心」

と思っていませんか?

もちろん、自宅に倒壊や浸水などの危険がある場合には、安全な場所へ避難することが最優先です。

しかし、避難=必ず避難所へ行くことではありません。

また、「避難場所」と「避難所」は似た言葉ですが、実は役割が違います。

さらに、避難所へ行けば食料や水、寝具、生活用品などがすべて十分に用意されているとは限りません。

多くの人が集まる避難所では、

  • トイレ
  • 睡眠
  • 食事
  • 暑さ・寒さ
  • 衛生
  • プライバシー
  • スマートフォンの充電

など、普段の生活では想像しにくい困りごとが起こることがあります。

赤ちゃんや小さな子ども、高齢者、持病のある方、ペットがいる家庭では、それぞれに必要な備えも違います。

だからこそ、

「避難所へ行けば何とかなる」ではなく、「避難所で生活することになったら何が必要だろう?」

と、平常時から考えておくことが大切です。

この記事では、避難所生活で実際に困りやすいことから、最低限持っていきたいもの、女性・子ども・高齢者・ペットがいる場合に追加したいものまで、順番に分かりやすくご紹介します。

ラボくん

ラボ先生、災害が起きたら近くの学校へ行けばいいんだよね?

ラボ先生

ちょっと待って。
『避難場所』と『避難所』では役割が違うし、災害が起きたら全員が避難所へ行くというわけでもないだよ。

ラボくん

えっ!
同じだと思ってた!

ラボ先生

いざという時に迷わないように、まずはそこから確認してみよう。

目次

そもそも避難所とは?避難場所との違い

「避難所」と「避難場所」。

普段は同じような意味で使ってしまいがちですが、防災上は役割が異なります。

内閣府の「令和8年版 防災白書」では、指定緊急避難場所と指定避難所を次のように区別しています。 (防災情報提供センター)

スクロールできます
指定緊急避難場所指定避難所
主な目的災害の危険から命を守るため緊急に避難する自宅へ戻れない人などが一定期間滞在する
利用する場面津波・洪水・土砂災害などの危険が迫っているとき災害後、自宅で生活することが難しいとき
例高台、公園、学校など学校、公民館など
注意点災害の種類ごとに安全な場所が異なる避難生活をすることを目的とする

なお、同じ学校などが指定緊急避難場所と指定避難所を兼ねている場合もあります。 (防災情報提供センター)

避難場所は「まず命を守るために逃げる場所」

指定緊急避難場所は、津波や洪水など災害の危険が迫ったときに、命を守るため緊急的に避難する場所です。

ここで特に覚えておきたいのが、

すべての避難場所が、すべての災害に安全とは限らない

ということです。

指定緊急避難場所は、洪水、土砂災害、高潮、地震、津波など、災害の種類ごとに指定されます。 (防災情報提供センター)

例えば、

「地震のときには安全な避難場所でも、洪水時には適していない」

という可能性があります。

「近所の学校だから、とりあえずそこへ行けば大丈夫」と決めつけるのではなく、自治体のハザードマップなどで、どの災害のときに、どこへ避難するのかを事前に確認しておきましょう。

避難所は「一定期間生活するための場所」

一方の指定避難所は、災害によって自宅へ戻れなくなった人などが、一定期間避難生活を送るための施設です。

学校の体育館や公民館などが指定されていることが多くあります。

つまり、

避難場所=命を守る場所

避難所=避難生活を送る場所

と考えると分かりやすいでしょう。

内閣府によると、東日本大震災では「避難場所」と「避難所」が必ずしも明確に区別されておらず、それが被害拡大の一因になりました。この教訓を受け、2013年の災害対策基本法改正で両者を区別して指定する仕組みが設けられています。 (防災情報提供センター)

Choice-Labからひとこと
「避難所」と「避難場所」。
たった一文字の違いですが、役割は大きく違います。
まず逃げる場所なのか。
その後生活する場所なのか。
わが家の近くでは、それぞれどこなのか。
一度確認しておくだけでも、災害時の迷いを減らすことができます。

避難所へ行くことだけが「避難」ではない

もう一つ知っておきたいのが、

「避難=避難所へ行くこと」ではない

ということです。

2026年3月に改定された内閣府の避難情報に関する資料でも、避難行動には指定緊急避難場所だけでなく、安全な親戚・知人宅、ホテル・旅館への立退き避難や、条件を満たした場合の屋内安全確保などが示されています。 (防災情報提供センター)

災害の種類、自宅の場所、建物の安全性などによって、適切な避難方法は変わります。

大切なのは、

「避難所へ行くこと」ではなく、「災害の危険から自分と家族の命を守ること」

です。

自宅が安全なら在宅避難という選択肢もある

地震などのあとでも自宅に大きな被害がなく、安全に生活できるのであれば、在宅避難という選択肢があります。

内閣府の「令和8年版 防災白書」でも、大規模地震では多数の住民が避難所へ集中し、定員を大幅に超えることが想定されるため、住宅の被害が軽微な人については在宅避難を促す必要性が示されています。 (防災情報提供センター)

自宅で過ごせれば、

  • プライバシーを保ちやすい
  • 普段の寝具を使える
  • 小さな子どもが落ち着きやすい
  • 高齢者の生活環境を変えずに済む
  • ペットと一緒に過ごせる

などのメリットがあります。

ただし、自宅が安全であることが大前提です。

建物に倒壊の危険がある、津波や浸水、土砂災害などの危険が迫っている場合には、自宅にとどまらず安全な場所へ避難してください。

また、在宅避難では停電や断水の中で生活する可能性があるため、飲料水、非常食、非常用トイレなどの備蓄も必要です。

▶ 自宅に残れる条件や必要な備えについては、「在宅避難とは?自宅で避難生活を送るために必要な備え」で詳しくご紹介しています。

あわせて読みたい
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💡ラボ先生のワンポイント

避難について覚えておきたいのは、
「どこへ行くか」より先に、「どこなら安全か」を考えること。

避難場所、避難所、自宅、親戚・知人宅など、災害によって安全な場所は変わります。
そして、避難所へ行く可能性があるなら、
「そこでは数日間生活することになるかもしれない」
というところまで想像しておきましょう。

次は、実際の避難所生活ではどのようなことに困りやすいのかを見ていきます。

避難所生活で実際に困ること

避難所へ到着すると、

「これでひとまず安心」

と思うかもしれません。

確かに、災害の危険から命を守ることが最優先です。

しかし、その後避難所で何日も生活することになれば、普段とはまったく違う環境で過ごすことになります。

内閣府では、避難所の生活環境について、トイレ、食事、寝床、入浴、プライバシー、要配慮者への対応など幅広い項目についてガイドラインを設けています。2024年の能登半島地震を受け、2024年12月には避難所関係の指針やガイドラインも改定されました。 (防災情報提供センター)

ここからは、避難所生活でどんなことに困りやすいのか、一つずつ見ていきましょう。

① トイレが混雑する・使いにくい

避難所生活で大きな問題になりやすいものの一つが、トイレです。

災害によって断水や下水道の損傷が起これば、避難所にある水洗トイレがそのまま使えるとは限りません。

さらに、多くの避難者が一つの施設へ集まるため、

  • トイレの数が足りない
  • 長い列ができる
  • 清掃が追いつかない
  • 夜間に行きづらい
  • 高齢者や障害のある方が使いにくい

といった問題も起こります。

内閣府は避難所のトイレについて独立した「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」を設けており、2024年12月にも改定しています。それだけトイレは避難生活の重要課題ということです。 (防災情報提供センター)

さらに注意したいのが、

「トイレに行きたくないから、水を飲むのを我慢する」ことです。

厚生労働省は、避難生活ではトイレ環境などを理由に水分摂取が減りやすく、特に高齢者では脱水のほか、尿路感染症や心筋梗塞、エコノミークラス症候群などにつながるおそれがあるとして、十分な水分摂取を呼びかけています。 (厚生労働省)

Choice-Labからひとこと
トイレの問題は、単に「不便」というだけではありません。
水分を我慢する→体調を崩す
という問題につながる可能性があります。

避難所へ行く場合でも、携帯・非常用トイレを防災リュックに入れておくと安心です。
また、トイレや着替えに活躍する目隠しポンチョがあればさらに安心でしょう。

▶ 非常用トイレの選び方や必要数は「非常用トイレおすすめ10選」で詳しくご紹介しています。

あわせて読みたい
【2026年最新版】非常用トイレおすすめ10選|本当に備えるべき人気商品を徹底比較 地震や台風、大雨などの災害が発生すると、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは「食料」や「飲み水」ではないでしょうか。 しかし、実際に被災した方々の声で多く聞かれ…

② 睡眠が十分に取れない

学校の体育館などが避難所になった場合、普段使っているベッドや布団で眠れるわけではありません。

硬い床の上で、多くの人と同じ空間で過ごすこともあります。

さらに、

  • 人の話し声
  • 足音
  • 照明
  • いびき
  • 子どもの泣き声
  • 慣れない環境への不安

などもあり、十分な睡眠を取るのが難しくなることがあります。

厚生労働省も避難所で健康に過ごすための注意点として、**「十分な睡眠・休息」**を挙げています。 (厚生労働省)

長期化する避難生活では、「眠れないくらい我慢すればいい」と軽く考えないことも大切です。

エアーマットや簡易寝具、耳栓、アイマスクなど、少しでも睡眠環境を整えられるものがあると負担を減らせます。

③ プライバシーを確保しにくい

避難所では、一つの大きな空間で多くの人が生活することがあります。

食事をする。

眠る。

着替える。

家族と話す。

それまで自宅で当たり前にできていたことを、人の目がある環境で行わなければならない場合があります。

避難生活が数日、数週間と続けば、こうした環境そのものがストレスになることもあります。

内閣府の避難所ガイドラインでも、パーティションなどによるプライバシーの確保は避難所の生活環境を整える重要な項目になっています。2024年7月には、避難所開設当初からパーティションや段ボールベッドなどを迅速に設置するよう自治体へ通知も出されています。 (防災情報提供センター)

特に着替えや授乳など、人目を避けたい場面もあります。

着替え用の目隠しポンチョや大きめのタオルなど、自分でも最低限のプライバシーを確保できるものを持っておくと役立ちます。

④ 暑さ・寒さへの対応が難しい

体育館などの避難所では、自宅と同じように室温を調整できるとは限りません。

夏なら熱中症。

冬なら低体温症。

季節によって別の危険があります。

特に高齢者や乳幼児などは気温変化の影響を受けやすいため注意が必要です。

厚生労働省も、避難生活では暑さによる脱水や熱中症を防ぐため、こまめな水分・塩分補給などを呼びかけています。 (厚生労働省)

夏なら、

  • 携帯扇風機
  • 冷却用品
  • タオル
  • 着替え

冬なら、

  • 防寒着
  • アルミブランケット
  • 使い捨てカイロ
  • 厚手の靴下

など、季節に合わせて防災リュックの中身を入れ替えておくことも大切です。

⑤ 食事が自分に合うとは限らない

避難所では食料が配られることがありますが、自分が普段食べているものが用意されるとは限りません。

特に、

  • 乳幼児
  • 高齢者
  • アレルギーのある方
  • 持病などで食事制限がある方

では注意が必要です。

また、災害発生直後から十分な種類・量の食事が提供されるとは限りません。

そのため、避難所へ行く場合でも、すぐ食べられる非常食を防災リュックに入れておくと安心です。

▶ 子ども・高齢者向けを含めた非常食については「非常食おすすめ14選」で詳しくご紹介しています。

あわせて読みたい
【2026年最新版】非常食おすすめ14選|家族に合った備え方と本当に選びたい保存食 災害への備えとして、水や非常用トイレを準備している方は多い一方で、「非常食は何を選べばいいの?」と迷う方も少なくありません。 非常食というと、「賞味期限が長け…

⑥ お風呂に入れない・衛生を保ちにくい

災害によって断水すれば、避難所でも入浴や洗濯が十分にできない場合があります。

実際、内閣府は2026年3月、令和6年能登半島地震を踏まえた入浴支援・洗濯支援の事例集を新たに公表しています。避難生活で入浴・洗濯環境を確保すること自体が支援課題となったことが分かります。 (防災情報提供センター)

そこで役立つのが、

  • 体拭きシート
  • ウェットティッシュ
  • ドライシャンプー
  • 下着
  • タオル
  • 歯磨き用品
  • 防臭袋

などです。

厚生労働省も避難所での健康管理として、手指を清潔にすることや、うがい・歯磨きなどを呼びかけています。 (厚生労働省)

⑦ スマホの充電・通信に困る

災害時、スマートフォンは単なる連絡手段ではありません。

自治体からの情報、気象情報、家族との安否確認などにも使います。

しかし、停電が続けば充電できません。

また、大規模災害では通信が集中し、電話などがつながりにくくなることもあります。

防災リュックには、スマートフォンと一緒に充電済みのモバイルバッテリーを入れておきましょう。

モバイルバッテリー自体の残量も、定期的に確認することが大切です。

⑧ 女性ならではの困りごとがある

避難生活では、女性だからこそ困ることもあります。

例えば、

  • 生理用品
  • 下着
  • 着替え
  • 授乳
  • トイレ
  • 防犯
  • プライバシー

などです。

必要な生理用品などがすぐ手に入るとは限りません。

普段使っているものを数日分、防災リュックに入れておくと安心です。

また、中身が見えない袋や着替え用ポンチョ、防犯ブザーなども役立ちます。

このあとに、**「女性が避難所へ持っていきたいもの」**として詳しくご紹介します。

⑨ 子ども・高齢者には別の負担がある

避難所の環境変化は、大人でも大きなストレスになります。

小さな子どもや高齢者なら、なおさらです。

子どもは、

「いつ家に帰れるの?」

「どうしてみんなここにいるの?」

と不安になるかもしれません。

お気に入りのおもちゃや絵本など、いつもの自分を感じられるものが一つあるだけでも安心につながることがあります。

一方、高齢者では、避難生活で動く機会が減ることで筋力が低下することがあります。厚生労働省も、特に高齢者では避難所生活による活動量低下から、筋力低下や関節が固くなるなど、徐々に動けなくなることがあると注意を呼びかけています。 (厚生労働省)

また、薬、眼鏡、補聴器、入れ歯用品、杖など、普段の生活に欠かせないものも忘れないようにしましょう。

⑩ ペットと一緒に過ごせるとは限らない

ペットを連れて避難した場合でも、飼い主とペットが同じスペースで生活できるとは限りません。

避難所によって、ペットの受け入れ場所や方法は異なります。

そのため、

  • キャリー・ケージ
  • リード
  • フード
  • 水
  • ペットシート
  • 薬
  • おむつ
  • 防臭袋

など、ペットに必要なものは飼い主自身で準備しておくことが大切です。

また、普段からケージやキャリーバッグに慣らしておくことも、災害時のペットの負担を減らす備えになります。

▶ ペットとの避難や必要なものについては「ペットの防災対策|同行避難に必要なものと今からできる備え」で詳しくご紹介しています。

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Choice-Labからひとこと
避難所は、ホテルではありません。
災害から命を守るため、多くの人が限られた場所や物資を共有して生活する場所です。

だからこそ、
「避難所に行けば何とかなる」ではなく、「避難所でも自分でできる備えをしておく」
ことが大切です。

水、食べ物、トイレ、薬、衛生用品。
そして、眠るためのものや、少しでも安心して過ごすためのもの。

すべてを持っていくことはできませんが、自分や家族にとって何が一番困るのかを考えて防災リュックを作っておけば、避難生活の負担を少しでも減らすことができます。

💡ラボ先生のワンポイント

避難所へ持っていくものを考えるときは、
「命を守るもの」→「健康を守るもの」→「生活の負担を減らすもの」
の順番で考えてみましょう。

そして、トイレが気になるからと水分を控えるのは禁物です。

厚生労働省は、避難生活では水分補給・手指の衛生・運動・歯磨き・十分な睡眠と休息などを健康管理のポイントとして挙げています。 (厚生労働省)

次は、これらの困りごとを踏まえて、**「避難所へ行くとき最低限持っていきたいもの」**を具体的に整理していきます。

避難所へ行くとき最低限持っていきたいもの

避難所生活で困りやすいことが分かると、

「では、何を持って避難すればいいの?」

という疑問が出てきます。

避難所には自治体などによる備蓄がありますが、必要なものが、必要なタイミングで、全員に十分行き渡るとは限りません。

内閣府の「避難所運営等避難生活支援のためのガイドライン(チェックリスト)」(2024年12月改定)でも、避難所では食料・飲料水、トイレ、寝床、衛生環境など、さまざまな生活環境を整える必要性が示されています。 (bousai.go.jp)

だからといって、あれもこれもと詰め込んで、防災リュックが重くなりすぎては避難の妨げになります。

大切なのは、

「避難するときに必要なもの」と「避難所生活を快適にするもの」を分けて考えること。

まずは、命と健康を守るために最低限持っていきたいものから準備しましょう。

飲料水・すぐ食べられる非常食

まず必要なのが、水と食べ物です。

家庭での備蓄とは違い、防災リュックには避難するときに自分で無理なく持てる量を入れます。

飲料水はペットボトルなど持ち運びやすいものを選び、非常食は、

  • 開封してすぐ食べられる
  • 調理に水を必要としない
  • 軽い
  • 常温保存できる

ものを中心にすると便利です。

例えば、栄養補助食品、ようかん、ビスケット、缶詰・パウチ食品などがあります。

避難直後に十分な食事が用意されるとは限らないため、**「避難所へ着いたあと、支援を待つ間に食べられるもの」**を考えておきましょう。

避難所での配給されるのがパンばかりだったという話も聞きます。
ただでさえストレスが多い避難生活、食べ物があるだけでも気持ちが和らぎます。

▶ 長期の備蓄については「非常食おすすめ14選」で詳しくご紹介しています。

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【2026年最新版】非常食おすすめ14選|家族に合った備え方と本当に選びたい保存食 災害への備えとして、水や非常用トイレを準備している方は多い一方で、「非常食は何を選べばいいの?」と迷う方も少なくありません。 非常食というと、「賞味期限が長け…

常備薬・お薬手帳

毎日薬を服用している方にとって、薬は非常食と同じくらい重要な持ち物です。

常備薬と一緒に、

  • お薬手帳
  • 処方内容が分かるもの
  • 健康保険に関する情報

なども確認しておきましょう。

厚生労働省も、災害への備えとして、お薬手帳は自分が使用している薬の情報を正確に伝えるために役立つとしています。電子版を利用している場合でも、災害時にスマートフォンが使えなくなる可能性を考えておく必要があります。 (mhlw.go.jp)

薬については保存条件や処方上の制約もあるため、災害時の備え方を普段から医師や薬剤師に相談しておくと安心です。

スマートフォン・モバイルバッテリー

災害時、スマートフォンは重要な情報源になります。

家族との連絡だけでなく、

  • 自治体からの防災情報
  • 気象情報
  • 避難情報
  • 安否確認
  • 地図

などを確認するためにも使います。

そこでセットで準備したいのがモバイルバッテリーです。

ただし、持っているだけでは使えません。

「防災リュックに入れていたけれど、充電が空だった」とならないよう、定期的に残量を確認しましょう。

充電ケーブルも忘れず一緒に準備しておいてください。

懐中電灯・小型ライト

停電した夜の避難では、足元が見えないだけでも危険です。

道路には、

  • 割れたガラス
  • 瓦や看板
  • 倒れたもの
  • 段差

などがある可能性があります。

懐中電灯や小型ライトは、防災リュックの奥ではなく、すぐ取り出せる場所に入れておきましょう。

両手を空けて移動できるヘッドライトも便利です。

予備の乾電池を使うタイプなら、電池もセットで準備します。

携帯・非常用トイレ

「避難所にトイレがあるから必要ない」と思いがちですが、携帯トイレも持っていきたいものの一つです。

災害直後は断水や排水設備の損傷によって、水洗トイレが使用できない可能性があります。

さらに、多くの人が利用すれば混雑することもあります。

内閣府の「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」(2024年12月改定)では、発災当初について避難者約50人当たり1基、その後は約20人当たり1基を一つの目安としつつ、女性用と男性用の割合を3対1とすることなども示しています。 (bousai.go.jp)

自宅には家族分をしっかり備蓄し、防災リュックにも数回分を入れておくと安心です。

▶ 必要数や選び方については「非常用トイレおすすめ10選」で詳しくご紹介しています。

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マスク・ウェットティッシュなどの衛生用品

避難所では多くの人が同じ場所で生活します。

また、断水していれば普段のように手洗いや入浴ができない場合もあります。

最低限、

  • マスク
  • ウェットティッシュ
  • ティッシュ
  • 歯磨き用品
  • タオル
  • ごみ袋

などを用意しておきましょう。

特に歯磨き用品は忘れがちです。

厚生労働省も、避難生活での健康管理として、手指を清潔にすることや、うがい・歯磨きなどの口腔ケアを呼びかけています。 (mhlw.go.jp)

タオル・着替え・下着

避難生活が数日続く可能性を考えて、最低限の着替えと下着も用意します。

特に下着や靴下は、数枚あると安心です。

タオルも、

  • 体を拭く
  • 防寒
  • 枕代わり
  • 目隠し

など、さまざまな用途に使えます。

衣類は圧縮袋などを使えば、リュックの中でかさばりにくくなります。

ただし、何日分もの衣類を入れてリュックを重くしすぎないようにしましょう。

現金・身分証明書など

災害時には、停電や通信障害によってキャッシュレス決済やATMが使えなくなる可能性があります。

そのため、少額の現金も準備しておきましょう。

大きなお札だけではなく、小銭や千円札などもあると使いやすくなります。

身分証明書など重要なものについては、原本を防災リュックへ入れっぱなしにするのではなく、災害時にどう持ち出すかを家庭で決めておく方法もあります。

緊急連絡先などを紙に書いて入れておくこともおすすめです。

スマートフォンの電池が切れれば、普段スマホに保存している電話番号を確認できないこともあるからです。

防寒・暑さ対策用品

防災リュックは、一年中同じ中身のままにしないことも大切です。

冬なら、

  • アルミブランケット
  • 使い捨てカイロ
  • 手袋
  • 厚手の靴下

など。

夏なら、

  • タオル
  • 冷却用品
  • 携帯扇風機
  • 帽子

などを追加します。

季節が変わるタイミングで、防災リュックの中身を確認する習慣をつけるとよいでしょう。

「全部入れる」より「自分で持って避難できる」が大切

ここまで読むと、

「あれも必要、これも必要……」

と防災リュックにたくさん詰め込みたくなるかもしれません。

でも、防災リュックで最も大切なのは、

自分で背負って、安全に避難できることです。

重すぎるリュックを背負って、階段や瓦礫のある道路を歩くことになれば、かえって危険になる場合があります。

家族がいる場合も、一つの巨大なリュックに全部入れるのではなく、年齢や体力に合わせて分散する方法があります。

そして、

「持ち出すもの」と「自宅に備蓄しておくもの」を分けて考える

ことも重要です。

飲料水を例にすれば、家庭には最低3日分、できれば1週間分を備蓄しておきますが、それをすべて背負って避難するわけではありません。

防災リュックには避難時に必要な分を入れ、残りは自宅備蓄として考えます。

▶ 1人用・2人用・子育て世帯・子ども・高齢者など、家族構成別の防災リュックについては「防災リュックおすすめ10選」で詳しくご紹介しています。

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Choice-Labからひとこと
防災リュックを作るとき、
「一般的な持ち物リストに書いてあるから入れる」
だけではなく、
「私は避難所で何に一番困るだろう?」
と考えてみてください。

毎日薬を飲む方なら、薬は最優先。
眼鏡がなければ生活できない方なら、眼鏡も大切です。
小さな子どもがいる家庭なら、おむつやミルクが欠かせません。

防災リュックの正解は、全員同じではありません。
まず命と健康を守るものを入れ、そのうえで自分や家族に欠かせないものを追加していく。
それが、本当に役立つ防災リュックになります。

💡ラボ先生のワンポイント

防災リュックを準備したら、最後に必ず、
実際に背負って歩いてみましょう。
玄関から外へ出る、階段を上り下りする、少し歩いてみる。

それだけでも、
「重すぎる」「肩ひもが合わない」「ライトが取り出しにくい」
など、置いてあるだけでは分からないことに気付けます。

防災リュックは、たくさん入っているものより、いざという時に自分で持って逃げられるものと考えましょう。

次は最低限の持ち物に加えて、避難所生活の負担を少しでも減らす**「あると助かるもの」**をご紹介します。

避難所生活を少しでも快適にする「あると助かるもの」

前章では、避難所へ行くときに最低限持っていきたいものをご紹介しました。

ここからは、命を守るための必需品とは少し違いますが、避難所での生活が長引いたときに「持ってきてよかった」と感じやすいものを見ていきましょう。

避難所では、自宅と同じ環境で生活できるわけではありません。

硬い床で眠る、人の気配や音が気になる、自由に着替えられない、お風呂に入れない――。

こうした小さな不便も、数日続けば大きな負担になります。

内閣府の「避難所運営等避難生活支援のためのガイドライン」(2024年12月改定)でも、寝床、プライバシー、衛生、温度管理など、避難生活の環境改善が重視されています。 内閣府「避難所の生活環境対策」

防災リュックに余裕があれば、次のようなものも検討してみましょう。

耳栓・アイマスク

大勢の人が一緒に過ごす避難所では、自分の好きな時間に照明を消したり、静かな環境を作ったりすることは難しくなります。

話し声、足音、いびき、子どもの泣き声などが気になって眠れないこともあるでしょう。

そんなときに役立つのが、耳栓とアイマスクです。

どちらも小さく軽いため、防災リュックの場所をほとんど取りません。

特に普段から音や明るさが気になって眠りにくい方は、自分に合うものを一つ入れておくと安心です。

ただし、耳栓を使用すると周囲からの呼びかけや緊急放送が聞こえにくくなることがあります。状況に応じて使用しましょう。

エアーマット・簡易寝具

体育館などが避難所になった場合、床の上で生活する可能性があります。

硬い床に毛布一枚では、体が痛くなったり、床からの冷えを感じたりすることがあります。

そこであると助かるのが、

  • エアーマット
  • 折りたたみマット
  • コンパクトな簡易寝具

などです。

内閣府は避難所の生活環境改善策として、パーティションとともに段ボールベッド等の簡易ベッドを避難所開設当初から迅速に設置することを自治体に求めています。

ただし、自宅から大きな寝具を持ち出すのは現実的ではありません。

防災リュックに入れるなら、軽く、コンパクトに収納でき、自分で持ち運べるものを選びましょう。

スリッパ・室内履き

避難所では、普段土足で歩かない場所を多くの人が行き来することがあります。

また、トイレなど共用スペースへ移動する機会もあります。

そこで、一足あると便利なのが室内履きです。

折りたためるスリッパなら荷物になりにくく、防災リュックにも入れやすいでしょう。

ただし、避難するときに履く靴は別です。

災害直後の屋外にはガラスや瓦礫などが落ちている可能性があるため、避難時には底のしっかりした履き慣れた靴を使用します。

「避難するための靴」と「避難所内で過ごすための履物」を分けて考えると分かりやすいでしょう。

着替え用ポンチョ・目隠し

避難所で意外に困りやすいのが、着替えです。

体育館など大勢の人がいる場所では、いつでも更衣スペースを利用できるとは限りません。

着替え用ポンチョや大判の布などがあれば、最低限の目隠しとして使える場合があります。

特に女性や思春期の子どもがいる家庭では、プライバシーを守るためのものを一つ準備しておくと安心です。

内閣府の避難所ガイドラインでも、間仕切りなどによるプライバシーの確保が避難所環境の重要な項目として示されています。

ドライシャンプー・体拭きシート

断水すると、避難所でもすぐに入浴できるとは限りません。

1日程度なら我慢できても、避難生活が長引けば、

「髪を洗いたい」

「汗を流したい」

「せめて体だけでも拭きたい」

と感じるでしょう。

そんなときに役立つのが、

  • ドライシャンプー
  • 体拭きシート
  • ウェットタオル
  • 歯磨きティッシュ

など、水をほとんど使わずに清潔を保てるものです。

特に夏場は汗をかきやすいため、大判タイプの体拭きシートがあると便利です。

普段から使えるものなら、防災専用品としてしまい込まず、使いながら補充するローリングストックにしてもよいでしょう。

防臭袋・ごみ袋

避難生活では、普段とは違うごみも増えます。

例えば、

  • 使用済みの携帯トイレ
  • 紙おむつ
  • 生理用品
  • ウェットティッシュ
  • 食品の包装
  • ペットシート

などです。

すぐにごみを処分できるとは限らないため、防臭袋があるとニオイ対策に役立ちます。

また、大きめのごみ袋は、ごみを入れるだけではありません。

濡れた衣類を入れる、荷物を雨から守るなど、さまざまな用途に使えます。

大小いくつかのサイズを防災リュックに入れておくと便利です。

ラップ・ポリ袋

食品用ラップやポリ袋も、避難生活ではさまざまな使い方ができます。

例えば、断水時には食器にラップをかけて使用すれば、食後にラップを交換することで洗い物を減らせます。

ポリ袋も、

  • ごみをまとめる
  • 濡れたものを分ける
  • 小物を整理する

などに使えます。

ただし、食品に直接触れる用途では食品用として適した製品を使い、火気の近くでは使用しないなど、製品の注意事項に従いましょう。

小さく折りたためるので、数枚入れておいても大きな負担にはなりません。

小さなバッグ・サコッシュ

これは一見、防災用品らしくありませんが、避難所生活では意外に便利です。

避難所へ着いたあと、防災リュックをずっと背負って生活するわけではありません。

一方で、

  • スマートフォン
  • 貴重品
  • 現金
  • 鍵
  • 常備薬

などは、できるだけ手元に置いておきたいものです。

そこで、小さなサコッシュやウエストポーチなどがあると、必要なものだけ身につけて移動できます。

トイレへ行くときなどにも、大きなリュックを持ち歩かずに済みます。

普段使っている軽いものがあれば、わざわざ防災専用品を購入する必要はありません。

「快適にするもの」は家族によって違う

ここまでご紹介したものを、全部防災リュックに入れる必要はありません。

むしろ、

「自分なら避難所で何が一番つらいだろう?」

と考えて選ぶことが大切です。

例えば、音が気になって眠れない方なら耳栓。

腰や膝に不安がある方ならマット。

人前で着替えることに強い抵抗がある方なら着替え用ポンチョ。

汗をかきやすい方なら体拭きシート。

同じ「あると助かるもの」でも、優先順位は人によって違います。

防災リュックには限られた容量しかありません。

命を守る必需品を優先したうえで、自分の弱点を補ってくれるものを追加する。

そんな考え方で選んでみてください。

Choice-Labからひとこと
防災というと、どうしても「生きるために最低限必要なもの」だけを考えがちです。
もちろん、それが最優先です。

でも、避難生活が長くなれば、
眠ること。
体を清潔にすること。
人目を気にせず着替えること。
少しでも落ち着けること。

こうしたことも、心身を守るために大切になってきます。

「ぜいたく品だからいらない」とすべて外すのではなく、小さくて軽いものなら、自分の負担を減らすために一つ加えるという考え方もあってよいでしょう。

💡ラボ先生のワンポイント

「あると助かるもの」を選ぶときは、
大きさ・重さ・自分にとっての必要度
この3つを考えてみましょう。

例えば耳栓やアイマスク、防臭袋なら、ほとんど荷物になりません。
一方、大きなマットや大量の着替えを入れれば、リュックはすぐ重くなります。

防災リュックは、「たくさん入れる」より、「必要なものを自分で運べる」ことが大切です。

次は、避難生活で特に配慮しておきたい**「女性が避難所へ持っていきたいもの」**を詳しく見ていきます。

はい。ここは単なる「女性用品リスト」にせず、生理・着替え・衛生・防犯・プライバシーまで含めた内容にします。

2026年8月22日時点で、内閣府男女共同参画局の最新情報も確認しました。2025年8月には備蓄チェックシートの「女性用品」に使い捨て下着等が追記されており、政府広報でも生理用品・下着の配布方法、女性専用スペース、防犯への配慮が明記されています。 (男女共同参画局)

そのままブログへ貼り付けられる形です。

女性が避難所へ持っていきたいもの

避難所へ持っていく基本的な防災用品は、男女で大きく変わるものではありません。

飲料水、非常食、常備薬、ライト、モバイルバッテリーなど、まずは命と健康を守るものが最優先です。

しかし、避難生活が始まると、女性だからこそ困りやすいこともあります。

生理用品が足りない。

下着を替えたい。

人目が気になって着替えにくい。

夜に一人でトイレへ行くのが不安。

こうした問題は、「災害だから我慢すればいい」と片付けられるものではありません。

内閣府も、災害の影響は性別や年齢などによって異なるとして、それぞれのニーズを踏まえた災害対応の重要性を示しています。2026年版防災白書でも、女性や子ども、高齢者などの違いを考慮する必要性が改めて示されています。 (防災情報提供センター)

避難所で少しでも安心して生活できるよう、女性が自分で準備しておきたいものを確認してみましょう。

生理用品

まず準備しておきたいのが、生理用品です。

災害は、生理周期に関係なく起こります。

避難所に支援物資として届くこともありますが、発災直後から自分が普段使っている種類や必要な量が手に入るとは限りません。

実際、過去の災害では、物資担当者が男性だったため、女性が下着や生理用品を受け取りにくかったという課題も報告されています。内閣府は現在、女性用品を女性担当者から配布したり、女性用トイレや女性専用スペースへ常備したりすることを推奨しています。 (男女共同参画局)

そのため、防災リュックには自分が普段使っている生理用品を数日分入れておくと安心です。

生理用品には使用期限が明確に設定されていない商品もありますが、長期間入れっぱなしにせず、定期的に状態を確認して新しいものと入れ替えましょう。

下着・おりものシート

避難生活では、毎日洗濯できるとは限りません。

着替えの中でも、特に用意しておきたいのが下着です。

何日分もの衣類を持っていくと荷物が重くなるため、まずは下着を優先して数枚準備しておくとよいでしょう。

2025年8月には、内閣府男女共同参画局の備蓄チェックシートの女性用品欄に使い捨て下着等が追記されています。 (男女共同参画局)

使い捨て下着を利用する方法もありますし、普段使っている下着を圧縮袋などに入れておく方法でも構いません。

また、おりものシートを普段から使用している方なら、少し多めに準備しておくと安心です。

**「一般的な女性には何が必要か」ではなく、「普段の自分が毎日何を使っているか」**を基準に考えてみましょう。

中身が見えない袋

防災リュックにぜひ数枚入れておきたいのが、中身が透けない袋です。

避難生活では、

  • 使用済みの生理用品
  • 下着
  • 衛生用品

など、人に見られたくないものを一時的に保管する場面があります。

避難所によってごみの回収方法は異なりますので、指定されたルールに従って処分しますが、それまでの一時保管に中身の見えない袋が役立ちます。

防臭タイプならニオイ対策にもなります。

小さく折りたためるため、防災リュックの場所をほとんど取りません。

着替え用ポンチョ・大判タオル

多くの人が一つの空間で過ごす避難所では、着替える場所を自由に確保できるとは限りません。

内閣府は、避難所ではトイレ、更衣室、入浴施設を男女別に設置し、世帯ごとの間仕切りによってプライバシーを確保することを求めています。 (男女共同参画局)

しかし、災害発生直後から十分な環境が整うとは限りません。

そのため、

  • 着替え用ポンチョ
  • 大判タオル
  • 大きめのストール

など、自分で最低限の目隠しを作れるものが一つあると安心です。

大判タオルやストールなら、防寒や枕代わりなどにも使えます。

防犯ブザー・ホイッスル

避難所だからといって、防犯への備えが不要になるわけではありません。

内閣府男女共同参画局は、過去の災害で、避難所などプライバシーを守りにくい環境において性暴力やDVが報告されているとして、防犯対策の必要性を明記しています。 (男女共同参画局)

現在のガイドラインでは、トイレや更衣室、入浴設備の場所に配慮し、照明や防犯ブザーなどで安全を確保することも対策として示されています。 (男女共同参画局)

自分自身の備えとしても、小型の防犯ブザーやホイッスルを防災リュックや身につけるバッグへ入れておくとよいでしょう。

特に夜間にトイレなどへ移動するときは、できるだけ一人で行動しないことも意識しておきたいポイントです。

基礎化粧品など普段必要なもの

「災害時に化粧品なんて必要?」

と思う方もいるかもしれません。

もちろん、メイク用品をたくさん持って避難する必要はありません。

しかし、

  • 保湿剤
  • リップクリーム
  • 日焼け止め
  • コンタクトレンズ用品
  • ヘアゴム

など、普段の生活で自分に欠かせないものは人によって違います。

特に肌が乾燥しやすい方など、自分にとって必要なケア用品がある場合は、小さなサイズを準備しておいてもよいでしょう。

ここでも「女性だから必要」ではなく、自分が数日間生活するとしたら何がないと困るかという基準で選ぶことが大切です。

生理用品だけでなく「トイレまでどう行くか」も考えておく

女性の避難所対策で、もう一つ考えておきたいのが夜間の移動です。

トイレや更衣スペースなどは、できるだけ安全な場所に設置し、照明などを確保することが求められています。政府広報でも、避難所では女性への性暴力等のリスクに注意し、女性専用スペースや相談窓口などを設けることが重要とされています。 (政府オンライン)

それでも、自分でできる備えとして、

小型ライト+防犯ブザー

をすぐ取り出せる場所に入れておくと安心です。

大きな防災リュックの底ではなく、サコッシュなど身につけておけるバッグに、

スマートフォン・ライト・防犯ブザー・貴重品

をまとめておく方法もあります。

女性用防災ポーチを一つ作っておく

女性用品は、防災リュックの中でバラバラに入れるより、一つのポーチにまとめておくのもおすすめです。

例えば、

女性用防災ポーチ

□ 生理用品
□ 下着・使い捨て下着
□ おりものシート
□ 中身が見えない袋・防臭袋
□ ウェットティッシュ
□ 小さなタオル
□ 普段必要なケア用品

この程度なら、それほど大きなポーチにはなりません。

必要になったときにポーチだけ取り出してトイレや更衣スペースへ持っていけるのもメリットです。

実際に内閣府が紹介している災害対応事例にも、被災女性のニーズを踏まえて女性用品をまとめたポーチを作って配布した事例があります。 (男女共同参画局)

Choice-Labからひとこと
女性の防災用品というと、
「生理用品を入れておけば大丈夫」
と思ってしまいがちです。

でも、実際の避難生活を想像すると、それだけではありません。
着替える、トイレへ行く、下着を替える、体を清潔にする、夜間に移動する。
こうした普段なら何気なくできていることが、避難所では難しくなることがあります。

だからこそ、防災リュックを準備するときは、
「女性だから何を入れる?」ではなく、「避難所で数日過ごす自分には何が必要?」
と考えてみてください。
それが、自分に合った備えを作る一番の近道です。

💡ラボ先生のワンポイント

女性用の備えは、家族任せにせず、できれば自分で一度中身を確認しておきましょう。
生理用品の種類や下着のサイズ、普段使っているケア用品などは、本人にしか分からないこともあります。
そして、防災リュックへ入れたら終わりではありません。

衣替えなどのタイミングで、
「今の自分に必要なものが入っているかな?」
と見直してみましょう。

避難所で必要なのは、ただ生き延びるための備えだけではありません。
安心して眠ること、清潔を保つこと、プライバシーと安全を守ることも、避難生活を続けるための大切な備えです。

次は、さらに必要なものが変わってくる**「赤ちゃん・子どもがいる家庭で追加したいもの」**を見ていきます。

赤ちゃん・子どもがいる家庭で追加したいもの

赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭では、大人だけの避難とは必要なものが大きく変わります。

ミルク。

離乳食。

おむつ。

着替え。

そして、抱っこ紐やお気に入りのおもちゃ。

普段ならコンビニやドラッグストアですぐ買えるものでも、災害時には簡単に手に入らない可能性があります。

政府広報でも、乳幼児のいる家庭では、ミルクや紙おむつ、哺乳瓶などを非常持ち出し品として準備するよう案内しています。また、2026年の政府広報では、離乳食、着替え、靴、防寒具、抱っこ紐なども「こどものための備え」として紹介されています。 (政府オンライン)

避難所に備蓄があるから大丈夫と思わず、わが子が普段使っているものを自分でも準備しておくことが大切です。

ミルク・哺乳用品

ミルクが必要な赤ちゃんがいる家庭では、授乳用品を最優先で準備しましょう。

粉ミルクを使う場合は、ミルクだけでは足りません。

  • 調乳用の水
  • お湯を用意する手段
  • 哺乳瓶
  • 消毒に必要なもの

なども必要になります。

内閣府男女共同参画局の2026年版チェックシートでも、粉ミルクは衛生的な環境で使用することが前提であり、粉ミルク・お湯・哺乳瓶・消毒剤をセットで考えることが重要とされています。 (男女共同参画局)

一方、液体ミルクは調乳用の水を必要としないため、断水時などの選択肢になります。

ただし、どちらを使用する場合でも、赤ちゃんの月齢や普段の授乳方法に合ったものを準備してください。

母乳育児の場合も、「何も準備しなくていい」ということではありません。避難所で安心して授乳できる場所の確保も重要です。内閣府も、母乳育児中の母子が継続して授乳できる環境を整える必要があるとしています。 (男女共同参画局)

離乳食・幼児食

離乳食を食べている赤ちゃんや幼児の場合、大人用の非常食だけでは対応できないことがあります。

普段食べ慣れている、

  • 市販のベビーフード
  • 幼児食
  • 子ども用のおやつ
  • ゼリー飲料など

を、月齢や年齢に合わせて準備しておきましょう。

農林水産省も、外部からの支援が本格化するまで物資が限られる可能性があるため、乳幼児など食事に配慮が必要な家族がいる場合には個別の準備が必要としています。 (農林水産省)

特に注意したいのが、「食べられる」ことと「食べてくれる」ことは違うということです。

災害という慣れない環境では、子どもが普段以上に食べ物を選ぶことも考えられます。

非常時だからこそ、食べ慣れた味のものをいくつか用意しておくと安心です。

▶ 赤ちゃん・子供向けを含めた非常食については「非常食おすすめ14選」で詳しくご紹介しています。

あわせて読みたい
【2026年最新版】非常食おすすめ14選|家族に合った備え方と本当に選びたい保存食 災害への備えとして、水や非常用トイレを準備している方は多い一方で、「非常食は何を選べばいいの?」と迷う方も少なくありません。 非常食というと、「賞味期限が長け…

おむつ・おしり拭き・防臭袋

紙おむつも、赤ちゃんがいる家庭では欠かせません。

国のプッシュ型支援の基本8品目にも乳児・小児用おむつは含まれています。 (防災情報提供センター)

しかし、おむつにはサイズがあります。

避難所に届いたとしても、わが子に合うサイズが必要なときに十分あるとは限りません。

そのため、防災リュックには普段使っているサイズのおむつを入れておきましょう。

一緒に、

  • おしり拭き
  • おむつ替え用シート
  • 防臭袋
  • ビニール袋

などもセットにしておくと便利です。

断水すると、おむつ替えのたびに手を洗えるとは限りません。

普段使っているおしり拭きやウェットティッシュを少し多めに備えておくと、さまざまな場面で役立ちます。

着替えは大人より少し多めに

小さな子どもは、

食べ物をこぼす。

汗をかく。

おむつから漏れる。

雨に濡れる。

など、大人より着替えが必要になる場面が多くあります。

特に下着や靴下などは少し多めに準備しておくと安心です。

政府広報でも、歩けるようになった子どもの備えとして、靴・着替え・防寒具が挙げられています。 (政府オンライン)

ただし、何日分もの服を詰め込むと防災リュックが重くなります。

圧縮袋などを利用しながら、子どもの年齢や季節に合わせて調整しましょう。

そして、子どもは成長が早いものです。

半年前に入れた服や靴が、もう小さくなっていることもあります。

季節の変わり目にサイズを確認することも、子育て家庭の大切な防災対策です。

抱っこ紐

赤ちゃんやまだ長時間歩けない子どもがいる家庭では、抱っこ紐も重要です。

災害時には道路に物が散乱していたり、エレベーターが止まっていたりする可能性があります。

ベビーカーが使いにくい状況も考えておかなければなりません。

政府広報でも、避難する際の抱っこ紐について、両手を使えるため便利と紹介しています。 (政府オンライン)

両手が空けば、防災リュックを背負ったり、もう一人の子どもの手を握ったりすることもできます。

普段から使い慣れたものを、すぐ取り出せる場所に置いておきましょう。

おもちゃ・絵本など「安心できるもの」

防災リュックというと、食料や水など「生きるために必要なもの」ばかりを考えます。

でも、子どもにとっては安心できるものも大切です。

突然自宅を離れ、大勢の知らない人がいる場所で生活する。

余震が続く。

周囲の大人も不安そうにしている。

小さな子どもにとって、それは大きな環境変化です。

内閣府の防災Q&Aでも、小さな子どものいる家庭では、被災後の生活用品だけでなく、恐怖や不安に対する心のケアも備えのポイントとして挙げられています。 (防災情報提供センター)

そこで、

  • 小さな絵本
  • ぬり絵
  • 折り紙
  • 小さなおもちゃ
  • お気に入りのタオル

など、子どもが落ち着けるものを一つ入れておくのもおすすめです。

大きなおもちゃを持っていく必要はありません。

「これがあれば少し安心できる」

そんなものを一つ選んでみてください。

子どもの連絡先を書いたカード

災害時には、いつも家族全員が一緒にいるとは限りません。

保育園。

幼稚園。

学校。

仕事先。

買い物中。

家族が別々の場所にいるときに災害が起こる可能性もあります。

そこで、ある程度自分で行動できる年齢の子どもには、

  • 子どもの名前
  • 保護者の名前
  • 保護者の電話番号
  • 家族の連絡先

などを書いたカードを持たせておく方法があります。

ただし、個人情報を誰からでも見える場所に大きく表示するのではなく、必要なときに確認できるような持たせ方を家庭で考えましょう。

また、子どもが理解できる年齢なら、

「災害が起きたら誰に連絡する?」
「お迎えに来られなかったらどうする?」

と普段から話しておくことも大切です。

赤ちゃん・子ども用防災ポーチを作っておく

前章では「女性用防災ポーチ」をご紹介しましたが、子育て家庭でも同じ方法が使えます。

赤ちゃん用品を一つにまとめておけば、避難するときだけでなく、避難所でおむつ替えや授乳をするときにも取り出しやすくなります。

赤ちゃん・子ども用防災ポーチの例

□ 紙おむつ
□ おしり拭き
□ 防臭袋
□ ビニール袋
□ ガーゼ・小さなタオル
□ ミルク・授乳用品
□ 離乳食・幼児食
□ スプーン
□ 子ども用のおやつ
□ 小さなおもちゃ

月齢によって必要なものは大きく変わります。

内閣府の防災情報でも、子どもの発達段階によって災害時に必要なものは異なるとされています。 (防災情報提供センター)

だからこそ、子どもの成長に合わせて中身を定期的に入れ替えましょう。

Choice-Labからひとこと
子育て家庭の防災で難しいのは、
子どもはどんどん成長する
ということです。

おむつのサイズが変わる、ミルクを飲まなくなる、離乳食から幼児食になる、服も靴も小さくなる、お気に入りのおもちゃも変わります。
つまり、赤ちゃん・子ども用の防災リュックは、一度作ったら完成ではありません。

誕生日や衣替えなど、覚えやすいタイミングで、
「今、この子と避難するなら何が必要?」
と見直してみてください。

💡ラボ先生のワンポイント

子どもの防災用品を選ぶときは、
「生きるために必要なもの」+「いつもの生活に近づけるもの」
この2つで考えてみましょう。

ミルクやおむつはもちろん大切です。
でも、お気に入りのおやつや小さなおもちゃも、慣れない避難所で子どもが安心する助けになることがあります。
そして、赤ちゃんを連れて避難する家庭では、荷物がどうしても多くなります。
全部を一人で持とうとせず、家族がいる場合は誰が赤ちゃんを抱くのか、誰がどの荷物を持つのかまで一度試しておきましょう。

「赤ちゃんを抱っこして、防災リュックを背負って、本当に避難できるか?」
実際にやってみて、可能かどうか確かめてみてください。

次は、薬や補聴器、入れ歯用品など、別の備えが必要になる**「高齢者がいる家庭で追加したいもの」**を見ていきます。

高齢者がいる家庭で追加したいもの

高齢者がいる家庭では、一般的な防災リュックに加えて、普段の生活や健康を維持するために欠かせないものを準備しておくことが大切です。

常備薬。

眼鏡。

補聴器。

入れ歯。

杖。

大人用おむつ。

普段は当たり前のように使っているものでも、一つなくなるだけで避難生活が急に難しくなることがあります。

内閣府の避難所ガイドラインでも、高齢者など配慮が必要な人については、本人や家族などから必要な支援を聞き取り、食事、トイレ、寝床など個別の事情に応じた対応を行うことが重要とされています。 内閣府「避難所の生活環境対策」

高齢者の防災用品は、

「高齢者だから何が必要?」ではなく、「普段の生活で毎日何を使っている?」

という視点で考えてみましょう。

常備薬・お薬手帳

毎日薬を服用している方の場合、常備薬は優先して持ち出したいものです。

避難するときに慌てて薬を探さなくてもよいよう、普段から災害時の薬について考えておきましょう。

あわせて重要なのが、お薬手帳など服用している薬の情報が分かるものです。

厚生労働省は、お薬手帳について、使用している薬の名前・量・使用方法などを記録するものであり、医師や薬剤師に薬の情報を伝えるために役立つとしています。 厚生労働省「お薬手帳」関連情報

スマートフォンの電子版を使っている方もいるでしょう。

ただし、災害時には充電切れや通信障害が起こる可能性があります。

薬の名前や処方内容など、必要な情報を紙でも確認できるようにしておくと安心です。

なお、薬には保存方法や処方上の制限があります。

「災害用に何日分余分に持っておけばいいか」などは自己判断せず、かかりつけの医師や薬剤師に相談してください。

眼鏡・補聴器・予備電池

眼鏡や補聴器を普段から使っている方にとっては、これらも大切な防災用品です。

例えば、眼鏡がなければ、

  • 避難所内を安全に歩けない
  • 掲示物が読めない
  • 薬を確認しにくい

といった問題が起こることがあります。

補聴器が使えなければ、避難所のアナウンスや周囲からの呼びかけを聞き取りにくくなる可能性もあります。

補聴器が電池式なら予備電池、充電式なら充電方法についても考えておきましょう。

眼鏡を複数持っている場合は、予備の一本をケースに入れて備える方法もあります。

ただし度数が変わることもあるため、防災用品の見直しと一緒に定期的に確認してください。

入れ歯・入れ歯用品

入れ歯を使っている方は、

  • 入れ歯ケース
  • 洗浄用品
  • 必要なケア用品

なども忘れないようにしましょう。

避難生活では断水などによって、普段どおりの口腔ケアが難しくなる場合があります。

厚生労働省は、避難生活での健康管理として、歯磨きや入れ歯の清掃など、口の中を清潔に保つことを呼びかけています。 厚生労働省「被災地での健康を守るために」

「入れ歯は口に入っているから大丈夫」と考えず、外したときに保管するケースや、ケアに必要なものまでセットで考えておきましょう。

食べやすい非常食

避難所で配られる食事が、すべての高齢者に食べやすいとは限りません。

噛む力や飲み込む力が弱くなっている方や、普段からやわらかい食事をしている方では、一般的な非常食を食べにくい場合があります。

農林水産省も、災害時の家庭備蓄について、高齢者など食事に配慮が必要な人がいる場合には、その人に合った食品を別に準備しておくことを勧めています。 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」

例えば普段から利用している、

  • やわらかいご飯
  • おかゆ
  • やわらかいおかず
  • 介護食品

などがあります。

ただし、必要な食形態は人によって異なります。

「高齢者向け」と表示されているだけで選ばず、普段その方が無理なく食べられているものを基準にしましょう。

▶ 高齢者向けを含めた非常食については「非常食おすすめ14選」で詳しくご紹介しています。

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【2026年最新版】非常食おすすめ14選|家族に合った備え方と本当に選びたい保存食 災害への備えとして、水や非常用トイレを準備している方は多い一方で、「非常食は何を選べばいいの?」と迷う方も少なくありません。 非常食というと、「賞味期限が長け…

大人用おむつ・衛生用品

普段から大人用おむつや尿取りパッドを使用している方は、災害時にも必要になります。

避難所に支援物資が届いたとしても、普段使用しているサイズやタイプがすぐ手に入るとは限りません。

そのため、

  • 大人用おむつ
  • 尿取りパッド
  • おしり拭き
  • 防臭袋
  • 使い捨て手袋

など、普段の介助に使っているものをセットで考えておきましょう。

断水すれば十分に体を洗えないこともあるため、体拭きシートなども役立ちます。

特に介助が必要な場合は、

「本人に必要なもの」だけでなく、「介助する人が必要なもの」

まで考えることがポイントです。

杖など普段使っているもの

杖や歩行補助具などを普段使用している方は、避難時にも必要です。

災害直後は、

  • エレベーターが止まる
  • 道路に物が散乱する
  • 段差ができる
  • 夜間で足元が見えにくい

など、普段より移動が難しくなる可能性があります。

ただし、災害時の道路状況によっては、普段と同じ方法で安全に移動できるとは限りません。

「災害が起きたら誰が付き添うのか」

「階段しか使えなかったらどうするのか」

「避難所まで歩けるのか」

など、避難方法そのものを家族で確認しておくことも大切です。

高齢者は「持ち物」だけではなく避難方法も考えておく

高齢者の防災では、防災リュックの中身と同じくらい大切なのが、

「いつ、どうやって避難するか」

です。

大雨や台風など事前に危険が予測できる災害では、避難に時間がかかる人ほど早めの行動が重要になります。

現在の避難情報では、**警戒レベル3「高齢者等避難」**が発令された場合、危険な場所にいる高齢者や障害のある方など、避難に時間を要する人は避難を開始することとされています。内閣府の2026年3月改定ガイドラインでも、この考え方が示されています。 内閣府「避難情報に関するガイドライン」

ただし、高齢者だから必ず警戒レベル3で避難所へ行くという意味ではありません。

自宅が危険な場所にあるのか、どこへ避難するのかなどをハザードマップ等で事前に確認しておくことが前提です。

避難に時間がかかる方がいる家庭では、災害が迫ってから初めて考えるのではなく、

「わが家ではどの段階で動く?」

を平常時に決めておきましょう。

高齢者用「持ち出しポーチ」を作っておく

赤ちゃん・子ども用品と同じように、高齢者にとって特に重要なものを一つにまとめておく方法もおすすめです。

高齢者用持ち出しポーチの例

□ お薬手帳・薬の情報
□ 眼鏡ケース
□ 補聴器の予備電池など
□ 入れ歯ケース・ケア用品
□ マスク
□ ティッシュ
□ ウェットティッシュ
□ 緊急連絡先を書いた紙
□ 健康状態や必要な支援が分かるメモ

薬そのものについては保管条件や使用期限があるため、適切な方法を医師・薬剤師に確認して管理しましょう。

また、本人が自分で説明することが難しい場合には、

「普段どんな薬を飲んでいるか」
「どんな介助が必要か」
「食べられないものはあるか」

などを簡潔に書いたものがあると、避難先で状況を伝える助けになります。

Choice-Labからひとこと
高齢者の防災用品を考えるとき、
「高齢者向け防災グッズを買わなければ」
と考える必要はありません。

まず、その方の一日を思い浮かべてみてください。
朝起きて眼鏡をかける、薬を飲む、杖を使って歩く、食事をする、入れ歯を手入れする、補聴器を使う。

その中に、「これがなかったら困る」ものが見つかるはずです。
それこそが、その方にとって優先して備えるべき防災用品です。

💡ラボ先生のワンポイント

高齢者の防災で大切なのは、
「何を持つか」+「どう避難するか」
この二つを一緒に考えることです。

防災リュックを完璧に準備していても、重すぎて本人が持てなかったり、避難所まで歩けなかったりすれば困ります。
実際にリュックを背負ってみる。
玄関まで歩いてみる。
家の階段を使ってみる。
避難先までどのくらいかかるか確認する。
そして、必要なら家族や周囲の人と避難方法を話し合っておく。

その人が普段どのように生活しているかを基準に考えることが、高齢者の防災では何より大切です。

次は、避難所によって受け入れ方法が大きく異なる**「ペットと避難するときに確認しておきたいこと」**を見ていきます。

ペットと避難するときに確認しておきたいこと

犬や猫などのペットと暮らしている家庭では、

「避難所へペットも連れて行っていいの?」

「一緒に避難したら、避難所でも隣で過ごせるの?」

という疑問があるのではないでしょうか。

まず知っておきたいのは、

「ペットと一緒に避難すること」と「避難所でペットと一緒の部屋で生活すること」は同じではない

ということです。

環境省は、災害時には飼い主自身の安全を確保したうえで、ペットとの同行避難を基本的な考え方としています。一方、同行避難したあとにペットをどこで飼育するのかは、避難所や自治体によって異なります。 (環境省)

大切なペットと安全に避難するために、平常時から確認しておきたいことを見ていきましょう。

「同行避難」と「同伴避難」は違う

まず覚えておきたいのが、同行避難という言葉です。

同行避難とは、災害が起きたとき、飼い主がペットを連れて安全な場所まで一緒に避難することです。

ここで誤解しやすいのが、

「同行避難できる=避難所でもペットと同じ場所で生活できる」

ではないことです。

避難所では、

  • 人とペットが別々の場所で過ごす
  • 屋外にペット専用スペースを設ける
  • 建物内の一部をペット用スペースにする

など、自治体や施設によって対応が異なります。

つまり、

同行避難=一緒に避難すること

であって、

避難後も同じ居住スペースで過ごせることを保証するものではありません。

環境省関係資料でも、この点は明確に区別されています。 (環境省)

「うちの避難所なら一緒にいられるだろう」と思い込まず、事前に確認しておくことが大切です。

避難所によってペットの受け入れ方法が異なる

ペットとの避難で特に重要なのが、

自分が利用する可能性のある避難所では、ペットをどのように受け入れているのか

を調べておくことです。

環境省は自治体に対して、ペット同行避難者を受け入れるための事前準備や、避難所でのペット連れ避難者への対応を検討するようチェックリストを設けています。 (環境省)

ただし、実際の受け入れ方法は地域によって違います。

平常時に自治体のホームページなどで、

「ペット同行避難は可能か」
「ペットはどこで過ごすのか」
「ケージは必要か」
「どの避難所で受け入れているのか」

を確認しておきましょう。

そして、できれば避難先を一つだけに決めないことも大切です。

環境省が2026年6月に公表したガイドライン改訂案でも、平常時から避難所以外の避難先や、ペットの預け先を確保しておくことが盛り込まれています。なお、これは現時点では改訂案です。 (環境省)

安全な親戚・知人宅など、ペットと一緒に避難できる別の場所についても家族で考えておくと安心です。

フード・水・薬は飼い主が準備する

人間用の支援物資に比べ、ペット用品が避難先へ届くまでには時間がかかる可能性があります。

そのため、

「避難所でペットフードをもらえるだろう」と考えず、自分で準備する

ことが基本です。

少なくとも、

  • ペットフード
  • 飲料水
  • 常備薬・療法食
  • 食器
  • リード・ハーネス
  • トイレ用品
  • ペットシート
  • 防臭袋

などは備えておきましょう。

現行の防災基本計画関連資料では、飼い主の備えとして少なくとも5日分の水とペットフードが例示されています。 (環境省)

さらに、2026年6月公表の環境省ガイドライン改訂案では、

少なくとも5日分、できれば7日分以上

を持ち出し用品として準備することが示されています。療法食など特別な食事が必要なペットについては、さらに長期間分の準備が必要としています。これは現時点では改訂案ですが、家庭で備蓄量を考える際の参考になります。 (環境省)

特に薬や療法食が必要なペットの場合、

「いつもの商品でなくても大丈夫だろう」

とは考えないほうがよいでしょう。

普段から必要なものほど、優先して備えておきます。

キャリー・ケージに普段から慣らしておく

ペットの防災で、物をそろえること以上に大切なのが、

普段からキャリーやケージに慣らしておくこと

です。

災害が起きてから突然、

「さあ、この中に入って!」

と言っても、ペットが嫌がって入ってくれない可能性があります。

避難所でも、ペットがケージやキャリーの中で長い時間を過ごす可能性があります。

環境省も、災害時に安全に同行避難するためには、物資の備蓄や避難ルートの確認だけでなく、避難時にパニックにならないための日頃からのしつけが重要だとしています。 (環境省)

例えば普段から、

  • キャリーを部屋に出しておく
  • 中にお気に入りの毛布を入れる
  • 自分から入ったら褒める
  • 短時間ケージの中で過ごす
  • キャリーに入って外出する

など、少しずつ慣らしておきましょう。

「キャリー=病院へ行く怖い箱」ではなく、「ここに入れば安心できる場所」

にしておくことが理想です。

これはお金をかけなくても、今日から始められるペットの防災対策です。

トイレ用品・おむつ・防臭袋も忘れずに

ペットとの避難では、食料や水だけでなく、排泄への備えも欠かせません。

避難所には動物が苦手な人やアレルギーのある人もいます。

限られた空間で多くの人が生活するからこそ、飼い主自身が衛生管理やニオイ対策をすることが大切です。

犬ならペットシート。

猫なら猫砂や簡易トイレ。

さらに、

  • 防臭袋
  • ウェットティッシュ
  • 体拭きシート
  • タオル

なども役立ちます。

そして、普段からおむつを使っているペットなら、ペット用おむつも忘れずに備えておきましょう。

特にシニア犬・シニア猫の場合は、若い頃には必要なかったものが必要になることがあります。

「去年作ったペット用防災バッグ」をそのままにせず、今の年齢・健康状態に合わせて中身を見直すことが大切です。

ペット用の「持ち出しバッグ」を作っておく

人間用の防災リュックとは別に、ペット用品を一つにまとめておくと、いざというとき持ち出しやすくなります。

ペット用持ち出しバッグの例

□ フード
□ 飲料水
□ 常備薬・療法食
□ 食器・折りたたみボウル
□ リード・ハーネス
□ ペットシート・トイレ用品
□ 防臭袋
□ ウェットティッシュ・体拭きシート
□ タオル
□ おむつ(必要な場合)
□ ペットの写真
□ 飼い主の連絡先
□ ワクチン接種歴・治療記録などの情報

環境省の2026年改訂案でも、治療記録やワクチン接種歴など、携行できるペット情報をまとめておくことが平常時の備えとして示されています。 (環境省)

特にペットの写真は、万一はぐれてしまった場合に特徴を伝えるためにも役立ちます。

迷子札やマイクロチップなど、飼い主が分かるようにしておく対策も普段から行っておきましょう。 (環境省)

ペットを連れて一度「避難の練習」をしてみる

人間だけなら歩ける避難ルートでも、ペットを連れていると状況が変わります。

例えば犬なら、

「リードを持ちながら防災リュックを背負える?」

猫なら、

「キャリーに入れた状態で避難所まで運べる?」

という問題があります。

多頭飼いなら、さらに難しくなります。

キャリーにペットを入れ、ペット用品と人間用の防災リュックを持った状態で、実際に玄関まで移動してみるだけでもよいでしょう。

環境省の改訂案でも、平常時の対策として避難訓練への参加や、家族単位での避難シミュレーションが挙げられています。 (環境省)

やってみると、

「思ったよりキャリーが重い」

「人間用とペット用、両方の荷物は持てない」

「このリードでは避難しにくい」

など、持ち物リストを眺めているだけでは分からない問題が見えてきます。

Choice-Labからひとこと
ペットの防災を考えるとき、
「フードを備蓄しているから大丈夫」
だけでは十分とはいえません。

一緒にどう逃げるのか。
どこへ避難するのか。
避難先ではどこで過ごすのか。
何日分のフードが必要なのか。
ケージの中で落ち着いて過ごせるのか。

そこまで考えて、初めて「ペットと避難する準備」になります。

そして、ペットも年を取ります。
以前は自分で歩いて避難できた犬が、数年後には抱いて避難しなければならないこともあるでしょう。
防災用品だけでなく、今のわが子ならどう避難するかを定期的に見直してみてください。

💡ラボ先生のワンポイント

ペット防災で最初に確認してほしいのは、
「近くの避難所へペットと同行避難できるか」
です。

そして次に、
「そこでペットはどこで過ごすのか」
まで確認しましょう。

同行避難できると分かっただけで安心してはいけません。
避難所で飼い主と離れて過ごすことになっても、少しでも落ち着けるように、普段からキャリーやケージを安心できる場所にしておく。
これは、ペットのために飼い主が今日からできる大切な防災対策です。

▶ キャリー・折りたたみケージ・給水ボトルなど具体的な備えや、日頃からできるケージ慣れについては「ペットの防災対策|同行避難に必要なものと今からできる備え」で詳しくご紹介しています。

あわせて読みたい
ペットの防災対策|同行避難に必要なものと今からできる備え 地震や豪雨などの災害が発生したとき、あなたは大切なペットとどのように避難しますか? 「もちろん一緒に避難する。」 そう考える方がほとんどだと思います。 しかし、…

次は、持ち物をそろえたあとにぜひやっておきたい、**「避難所へ行く前に確認しておきたいこと」**を見ていきます。

避難所へ行く前に確認しておきたいこと

飲料水や非常食、防災リュックを準備していても、

「どこへ、どうやって避難するのか」

が決まっていなければ、いざというときに迷ってしまいます。

災害が起きてからスマートフォンで避難所を検索し、

「この道で行けるかな?」

「この避難所で合っている?」

と確認するのでは、避難が遅れる可能性があります。

特に大雨や台風などでは、普段歩いている道路が冠水したり、川の近くや崖沿いの道が危険になったりすることもあります。

避難所への準備は、持ち物だけではありません。

どこへ逃げるか。
どうやって行くか。
家族が離れていたらどうするか。

ここまで決めておくことが、本当の意味での「避難の準備」です。

自宅から避難所まで実際に歩いてみる

まずやっておきたいのが、

自宅から避難先まで、一度実際に歩いてみることです。

地図では近く見えても、歩いてみると意外に時間がかかることがあります。

そのとき、単に所要時間だけを見るのではなく、

  • 川や水路の近くを通らないか
  • 崖や急な斜面の近くを通らないか
  • 狭い道路はないか
  • ブロック塀が多くないか
  • 夜でも歩けそうか
  • 高齢者や子どもでも歩けそうか

なども確認してみましょう。

そしてできれば、防災リュックを背負って歩いてみることをおすすめします。

何も持たずに歩くのと、数kgのリュックを背負って歩くのとでは負担が違います。

小さな子どもがいるなら、

「子どもの手を引きながら歩ける?」

赤ちゃんがいるなら、

「抱っこ紐+防災リュックで歩ける?」

高齢者がいるなら、

「この距離を本当に歩ける?」

ペットがいるなら、

「キャリーと防災リュックを両方持てる?」

というところまで確認します。

実際にやってみると、

「この荷物では重すぎる」
「この道は夜だと危なそう」
「別の避難ルートも考えておこう」

など、地図を見ているだけでは気付かなかったことが見えてきます。

ハザードマップを確認する

次に必ず確認しておきたいのが、ハザードマップです。

国土地理院の「ハザードマップポータルサイト」では、住所や現在地から、

  • 洪水
  • 内水
  • 土砂災害
  • 高潮
  • 津波

などの災害リスクを確認できます。各市区町村が作成したハザードマップも「わがまちハザードマップ」から確認できます。 (ハザードマップポータル)

国土地理院「ハザードマップポータルサイト」

ここで重要なのは、

「避難所の場所だけを見る」のではなく、「そこへ行くまでの道も見る」

ことです。

例えば避難所自体は安全でも、そこへ向かう途中に、

川。

アンダーパス。

土砂災害の危険がある場所。

浸水が想定されている地域。

などがあるかもしれません。

災害時には普段使っている道が安全とは限らないため、避難ルートも含めて確認することが大切です。

なお、国土地理院のハザードマップポータルは2026年7月13日に機能が更新され、「重ねるハザードマップ」から地理院地図に掲載されている指定避難所も確認できるようになっています。 (ハザードマップポータルサイト)

避難所の場所を一つだけに決めない

「わが家の避難所は○○小学校」

と一つだけ覚えて安心していませんか?

もちろん、最寄りの避難所を知っておくことは大切です。

しかし、災害の種類や被害状況によっては、いつも想定している場所へ行けない可能性があります。

前の章でもお伝えしたように、指定緊急避難場所は災害の種類によって異なる場合があります。

また、避難とは必ずしも避難所へ行くことだけではありません。

内閣府の2026年3月改定「避難情報に関するガイドライン」では、立退き避難先として、

指定緊急避難場所のほか、安全な親戚・知人宅、ホテル・旅館など

も示されています。また、安全を確保できる条件を満たす場合には、自宅などでの屋内安全確保という避難行動もあります。 (防災庁)

つまり、例として

第1候補:○○小学校
第2候補:△△公民館
場合によっては安全な親戚・知人宅

というように、複数の選択肢を考えておくと安心です。

大切なのは、

「避難所へ行くこと」ではなく、「その災害から安全な場所へ移動すること」

です。

家族が離れている場合の集合場所を決める

災害は、家族全員が自宅にいるときに起こるとは限りません。

大人は仕事。

子どもは学校。

家族の一人は買い物。

そんなときに大きな地震が起こる可能性もあります。

だからこそ、家族で事前に、

「離れているときに災害が起きたらどうする?」

を話し合っておきましょう。

例えば、

第1集合場所:○○小学校
第2集合場所:△△公園

など、複数決めておく方法があります。

ただし、災害の種類によって安全な場所は変わるため、「どんな災害でも必ず同じ場所へ集合する」と固定するのではなく、ハザードマップと合わせて考えることが大切です。

さらに、

  • 子どもは学校から勝手に帰らない
  • 迎えに行く人を決める
  • 自宅へ戻れない場合の行動
  • 遠方の親戚など連絡の中継役

なども話しておくと安心です。

そして、家族の電話番号は紙にも書いておきましょう。

スマートフォンが使えなくなると、

「家族の電話番号を覚えていない」

ということもあります。

小さな連絡先カードなら、防災リュックや財布にも入れておけます。

防災リュックは玄関など持ち出しやすい場所へ

せっかく防災リュックを準備しても、

押し入れの奥。

クローゼットの一番上。

物置の段ボールの中。

など、すぐ取り出せない場所に置いていては、緊急時に役立たない可能性があります。

基本的には、避難するときにすぐ持ち出せる場所に置いておきましょう。

例えば、

  • 玄関付近
  • 寝室
  • 普段よく通る場所

など、家庭によって取り出しやすい場所を考えます。

ただし、玄関が一つしかない家庭では、地震で家具が倒れたりドア付近がふさがれたりする可能性も考えておきたいところです。

家族が複数いるなら、防災リュックを一か所に集中させず、状況に応じて分散しておく方法もあります。

そして置き場所は、家族全員で共有しておきましょう。

「お母さんしか場所を知らない」

では困ります。

誰でも、

「災害が起きたら、ここから持っていく」

と分かる状態にしておくことが大切です。

「警戒レベル5まで待たない」ことも覚えておこう

大雨や洪水、土砂災害などでは、避難するタイミングも重要です。

2026年3月に内閣府の「避難情報に関するガイドライン」が改定され、同年5月下旬から新しい防災気象情報の運用が始まっています。現在も避難情報は5段階の警戒レベルで整理されています。 (防災庁)

覚えておきたいのは、

警戒レベル3:高齢者等避難

警戒レベル4:避難指示

警戒レベル5:緊急安全確保

です。

特に重要なのは、

警戒レベル4までに危険な場所から避難する

こと。

警戒レベル5は、すでに災害が発生または切迫し、命の危険が極めて高い状況です。内閣府も「警戒レベル4までに必ず避難」と明示しています。 (防災庁)

「まだ大丈夫そう」

と自己判断して、警戒レベル5が出るまで待つものではありません。

また、高齢者や障害のある方など避難に時間がかかる人は、危険な場所にいる場合、**警戒レベル3「高齢者等避難」**で避難を開始します。

自分や家族が「どの段階で動くのか」も、平常時に決めておきましょう。

一度だけ「わが家の避難訓練」をしてみる

ここまで準備できたら、ぜひ一度やってみてほしいことがあります。

それが、

家族だけの小さな避難訓練です。

大がかりなことをする必要はありません。

防災リュックを背負う。

玄関から出る。

決めておいた避難ルートを歩く。

避難場所まで行ってみる。

それだけです。

できれば、

子どもも一緒に。
高齢者も一緒に。
可能ならペットも想定して。

実際に動いてみてください。

そうすると、

「おばあちゃんにはこの道は坂がきつい」

「子どもと歩くと予想以上に時間がかかる」

「このリュックは重すぎる」

「夜だったらライトが必要」

といった、わが家だけの問題が見つかります。

防災は、一般的なチェックリストを完成させることがゴールではありません。

自分の家族が、本当に避難できる状態を作っておくこと。

そこまでできて、初めて備えが実際の行動につながります。

Choice-Labからひとこと
防災用品は、目に見えます。
水を買う、非常食を買う、防災リュックを用意する。
だから「備えた」という実感を持ちやすいものです。

でも、
避難先を確認する。
安全な道を歩いてみる。
家族で集合場所を決める。
逃げるタイミングを話し合う。

これらも立派な防災です。
しかも、ほとんどお金はかかりません。

防災リュックを用意したら、ぜひ一度背負って、家族と一緒に避難先まで歩いてみてください。
「知っている避難所」を「実際に行ける避難所」にしておく。
それだけでも、いざというときの迷いは大きく減らせます。

💡ラボ先生のワンポイント

避難ルートを決めるときは、
「最短距離」より「安全に行ける道」
を優先しましょう。

そして一つのルートだけでなく、
「この道が通れなかったら?」
まで考えて、できれば別ルートも確認しておきます。

避難所の住所をスマートフォンに保存して終わりではありません。
ハザードマップを見る、実際に歩く、家族で話す。
この3つをセットにしておきましょう。

次は、この記事を読んだあとにそのまま確認できるよう、**「避難所へ持っていくものチェックリスト」**として、最低限必要なものから女性・子ども・高齢者・ペット用品まで一つにまとめていきます。

避難所へ持っていくものチェックリスト

ここまで、避難所生活で困りやすいことや、家族構成によって追加したいものをご紹介してきました。

でも、実際に防災リュックを準備するときには、

「結局、何を入れればいいんだっけ?」

となってしまうこともありますよね。

そこで、避難所へ持っていきたいものを、

①最低限必要なもの
②あると助かるもの
③女性
④赤ちゃん・子ども
⑤高齢者
⑥ペット

の6つに分けてまとめました。

すべてを持っていく必要はありません。

家族構成や季節、持病、避難先までの距離などを考えながら、わが家に必要なものを選ぶためのチェックリストとして使ってください。

【基本】最低限持っていきたいもの

まずは、家族構成にかかわらず優先したいものです。

命・健康を守るもの

□ 飲料水
□ すぐ食べられる非常食
□ 常備薬
□ お薬手帳・薬の情報
□ マスク
□ 携帯・非常用トイレ
□ 救急用品

情報・連絡に必要なもの

□ スマートフォン
□ モバイルバッテリー
□ 充電ケーブル
□ 懐中電灯・ヘッドライト
□ 携帯ラジオ
□ 予備の乾電池
□ 家族の連絡先を書いた紙

生活に必要なもの

□ タオル
□ 下着
□ 最低限の着替え
□ ティッシュ
□ ウェットティッシュ
□ 歯磨き用品
□ ごみ袋・ポリ袋

貴重品など

□ 現金(小銭・千円札なども)
□ 身分証明書など必要なもの
□ 自宅・車などの鍵

ここまでが、まず優先して確認したいものです。

ただし、これだけでもかなりの量になります。

「リストにあるから全部入れる」のではなく、自分で背負って避難できる重さにすることを忘れないでください。

【あると助かる】避難所生活の負担を減らすもの

次は、命を守るための最優先品ではありませんが、避難生活が長引いたときに役立つものです。

□ 耳栓
□ アイマスク
□ エアーマット・簡易マット
□ アルミブランケット
□ スリッパ・室内履き
□ 着替え用ポンチョ
□ ドライシャンプー
□ 体拭きシート
□ 防臭袋
□ 食品用ラップ
□ ポリ袋
□ サコッシュ・小型バッグ
□ 季節に合わせた暑さ・寒さ対策用品

この中から、

「自分が避難所で一番つらいと思うことは何だろう?」

と考えて選んでみましょう。

例えば、音が気になって眠れない方なら耳栓。

腰がつらい方ならマット。

寒さが苦手なら防寒用品。

小さく軽いものを優先すれば、防災リュックの負担をそれほど増やさずに済みます。

【女性】追加しておきたいもの

女性の場合は、基本の持ち物に次のものを追加しておくと安心です。

□ 生理用品
□ おりものシート
□ 下着・使い捨て下着
□ 中身が見えない袋
□ 防臭袋
□ 着替え用ポンチョ・大判タオル
□ 防犯ブザー・ホイッスル
□ 小型ライト
□ 普段必要なケア用品

生理用品や下着などは、避難所に備蓄や支援物資があったとしても、自分に合った種類がすぐ手に入るとは限りません。

内閣府男女共同参画局も、女性用品として生理用品や女性用下着などの備蓄を挙げています。 内閣府男女共同参画局「災害対応力を強化する女性の視点」

女性用品だけを一つのポーチにまとめておくと、避難所でも必要なときに持ち出しやすくなります。

【赤ちゃん・子ども】追加しておきたいもの

赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭では、年齢や月齢に合わせて準備します。

赤ちゃん

□ ミルク
□ 調乳に必要なもの
□ 哺乳用品
□ 離乳食
□ 紙おむつ
□ おしり拭き
□ おむつ替えシート
□ 防臭袋
□ ガーゼ・タオル
□ 抱っこ紐

子ども

□ 子どもが食べられる非常食・幼児食
□ 食べ慣れたおやつ
□ 子ども用の飲み物
□ 着替え・下着
□ 靴・靴下
□ 季節に合わせた防寒・暑さ対策用品
□ 小さなおもちゃ・絵本など
□ 家族の連絡先を書いたカード

子ども用品で特に注意したいのが、サイズと年齢です。

おむつ。

服。

靴。

離乳食。

子どもは成長するため、数か月前に準備したものが使えなくなっていることがあります。

誕生日や衣替えを「子ども用防災用品の見直し日」にするのもおすすめです。

【高齢者】追加しておきたいもの

高齢者の場合は、年齢だけでなく普段の生活で使っているものを基準に考えます。

□ 常備薬
□ お薬手帳・薬の情報
□ 眼鏡・眼鏡ケース
□ 補聴器
□ 補聴器の予備電池・充電用品
□ 入れ歯
□ 入れ歯ケース・ケア用品
□ 食べやすい非常食
□ 大人用おむつ
□ 尿取りパッド
□ おしり拭き
□ 防臭袋
□ 杖・歩行補助具など
□ 緊急連絡先
□ 必要な介助内容や健康状態を書いたメモ

特に大切なのが、

薬・眼鏡・補聴器・入れ歯など、「なくなると普段の生活そのものが難しくなるもの」

です。

一般的な防災用品より先に、その人に欠かせないものを確認しましょう。

【ペット】追加しておきたいもの

ペットと同行避難する家庭では、人間用とは別にペット用持ち出しバッグを作っておくと便利です。

□ ペットフード
□ 飲料水
□ 常備薬・療法食
□ 食器・折りたたみボウル
□ キャリー・ケージ
□ リード・ハーネス
□ ペットシート
□ トイレ用品
□ 防臭袋
□ ウェットティッシュ・体拭きシート
□ タオル
□ ペット用おむつ(必要な場合)
□ ペットの写真
□ 飼い主の連絡先
□ ワクチン接種歴・治療記録などの情報

ペット用品については、環境省が2026年6月に公表した「人とペットの災害対策ガイドライン」改訂案で、フードと水を少なくとも5日分、できれば7日分以上準備することが示されています。ただし、2026年8月23日時点ではこれは改訂案であり、確定版ではありません。 環境省「人とペットの災害対策ガイドライン改訂案」

▶ ペットとの同行避難やキャリー・ケージなどの備えについては「ペットの防災対策|同行避難に必要なものと今からできる備え」で詳しくご紹介しています。

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【最後に確認】リュックに入れる前の5つのチェック

持ち物が決まったら、最後に次の5つを確認しましょう。

□ 本当に自分で背負える重さですか?

防災リュックは「たくさん入る」ことより、「持って避難できる」ことが大切です。

□ すぐ使うものを取り出せますか?

ライト、スマートフォン、常備薬などは、リュックの底に入れないようにします。

□ 使用期限・賞味期限は切れていませんか?

非常食、水、薬、乾電池などを定期的に確認します。

□ 子どものサイズは合っていますか?

おむつ、服、靴などは特に注意しましょう。

□ 季節に合っていますか?

夏と冬では必要なものが違います。

衣替えのタイミングで、防災リュックも一緒に見直すと忘れにくくなります。

わが家だけの「+1」を考えてみよう

最後に、チェックリストには載っていない、

「わが家だけの必需品」

を一つ考えてみてください。

毎日飲む薬かもしれません。

眼鏡かもしれません。

子どものお気に入りのおもちゃかもしれません。

ペットのおむつかもしれません。

一般的な防災チェックリストは便利ですが、すべての家庭に同じ正解があるわけではありません。

家族の一日を思い浮かべ、

「これがなくなったら一番困るものは何?」

と考えてみると、本当に必要な備えが見えてきます。

ラボくん

ラボ先生、全部チェックしてリュックに入れたら完璧だね!

ラボ先生

いやいや、ラボくん。
全部入れたら重くて逃げられなくなるかもしれないよ。

ラボくん

あっ、そうだった!
じゃあ何から入れればいいの?

ラボ先生

まずは命と健康を守るもの。
その次に、自分や家族になくては困るもの。
最後に余裕があれば、避難生活を楽にしてくれるものを加えるんだよ。

ラボくん

なるほど!
チェックリストは『全部入れるリスト』じゃなくて、『わが家に必要なものを選ぶリスト』なんだね。

ラボ先生

その通り!
必要なものと重さ、これを考えて防災リュックを作るのが大切なことだね。

💡ラボ先生のワンポイント

チェックリストを完成させたら、最後に一度、
防災リュックを背負って玄関から外へ出てみましょう。
できれば、そのまま少し歩いてみてください。
重すぎないか、肩が痛くならないか、両手を使えるか、子どもの手を握れるか、ペットを連れて移動できるか。
そこで初めて、「持っていきたいもの」と「実際に持っていけるもの」の違いが分かります。

そして、もう一つ大切なのは、
防災リュックを一度完成させて終わりにしないこと。
家族も年を重ねます。
子どもは成長します。
ペットもシニアになります。
必要な薬が変わることもあります。
半年に一度を目安に「今のわが家に合っている?」と見直してみましょう。

防災リュックは、一般的な正解に合わせるものではありません。
今の自分と、大切な家族が安全に避難するために作るものです。

よくある質問(FAQ)

避難所には食料や水が用意されていますか?

避難所には自治体による備蓄や、災害発生後に届けられる支援物資があります。

ただし、避難した直後から、必要な量の水や食料が全員に十分行き渡るとは限りません。

道路の寸断や被害状況などによって、物資の到着に時間がかかることも考えられます。

そのため、

「避難所に行けば食べ物や水があるから、何も持っていかなくていい」

とは考えず、自分で無理なく持てる範囲の飲料水や、調理せずに食べられる非常食を防災リュックに入れておきましょう。

一方、自宅に備蓄する水や非常食をすべて避難所へ持っていく必要はありません。

「持ち出す分」と「自宅に備蓄する分」を分けて考えることがポイントです。


防災リュックは一人一つ必要ですか?

ず一人一つでなければならない、という決まりはありません。

大切なのは、家族全体で必要なものを安全に持ち出せることです。

例えば夫婦なら、それぞれの体力に合わせて荷物を分けることができます。

子どもなら、自分で背負える年齢になれば、

  • 小さな飲料水
  • おやつ
  • タオル
  • 小型ライト

など、軽いものだけを入れた子ども用リュックを準備する方法もあります。

高齢者の場合も、「一人一つ」にこだわって重いリュックを背負わせる必要はありません。

年齢・体力・健康状態に合わせて、家族全体で分担すると考えましょう。

そして一度は、荷物を入れた状態で実際に背負って歩いてみることをおすすめします。


避難所へ布団を持っていく必要がありますか?

避難所によって設備や備蓄状況が異なるため、「必ず布団が用意されている」「必ず持参しなければならない」と一律にはいえません。

また、避難時に大きな布団を持って移動することは現実的ではない場合もあります。

まずは安全に避難することを優先してください。

防災リュックに余裕があれば、

  • アルミブランケット
  • コンパクトなエアーマット
  • 折りたたみマット

など、軽く持ち運べるものを検討するとよいでしょう。

内閣府も避難所の生活環境改善として、段ボールベッドやパーティションなどの確保を進めていますが、災害直後からすべての避難所で十分な数が利用できるとは限りません。

「避難所にあるかもしれないもの」と「自分で持っていけるもの」を分けて考えるのがおすすめです。


避難所でスマートフォンを充電できますか?

避難所によって異なるため、充電できるとは限りません。

停電している場合もありますし、非常用電源などがあっても、多くの避難者が利用するため自由に充電できるとは限りません。

そのため、

充電済みのモバイルバッテリー+充電ケーブル

を防災リュックに入れておきましょう。

そして、モバイルバッテリーは入れっぱなしにせず、定期的に充電状態を確認します。

災害時はスマートフォンで、

避難情報。

気象情報。

家族の安否確認。

自治体からのお知らせ。

などを確認することがあります。

普段より電池を節約する意識も必要になります。


ペットと一緒に避難所へ入れますか?

避難所によって対応が異なります。

ここで注意したいのが「同行避難」です。

環境省がいう同行避難とは、飼い主がペットと一緒に安全な場所まで避難する避難行動を指します。

避難所へ到着したあとも、飼い主とペットが同じ部屋で生活できるという意味ではありません。環境省の資料でも、避難先では同室、別室、屋外など施設によって飼養環境が異なるとされています。 (環境省)

そのため平常時に、自分が利用する可能性のある避難所について、

ペットの同行避難は可能か?
ペットはどこで過ごすのか?
ケージは必要か?

まで自治体の情報で確認しておきましょう。

▶ 詳しくは「ペットの防災対策|同行避難に必要なものと今からできる備え」でご紹介しています。

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自宅が安全なら避難所へ行かなくてもいいですか?

災害の種類や自宅の安全性によっては、在宅避難という選択肢があります。

避難とは、必ず避難所へ行くことではありません。

例えば地震後でも建物に大きな損傷がなく、火災や津波などの危険もなく、自宅で安全に生活できるのであれば、自宅で避難生活を送る方法があります。

ただし、

「家にいたいから」

という理由だけで在宅避難を選ぶのは危険です。

洪水。

土砂災害。

津波。

建物倒壊。

火災。

などの危険がある場合は、安全な場所への避難が最優先です。

「避難所へ行くか、自宅に残るか」ではなく、「今いる場所は本当に安全か」

を基準に判断しましょう。

▶ 在宅避難ができる条件や必要な備蓄については「在宅避難」の記事で詳しくご紹介しています。

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指定された避難所以外へ行ってもいいですか?

災害時の避難先は、必ずしも一つの指定避難所だけとは限りません。

災害の種類や状況に応じて、安全な指定緊急避難場所へ避難するほか、安全な親戚・知人宅などが避難先になる場合もあります。

大切なのは、

「いつもの避難所へ行くこと」ではなく、「その災害から安全な場所へ避難すること」

です。

例えば、いつも想定している避難先までの道路が冠水しているのに、

「わが家の避難所はあそこだから」

と無理に向かうのは危険です。

平常時にハザードマップを確認し、第1候補だけでなく、第2候補や別ルートも考えておくと安心です。

まとめ

避難所は、災害から命を守り、自宅で生活できなくなった人が避難生活を送るための大切な場所です。

しかし、

「避難所へ行けば、あとは何とかなる」

とは限りません。

実際の避難生活では、

  • トイレ
  • 睡眠
  • 食事
  • 衛生
  • 暑さ・寒さ
  • プライバシー
  • スマートフォンの充電

など、さまざまなことで困る可能性があります。

さらに、

赤ちゃんや子ども。

高齢者。

女性。

持病のある方。

ペット。

家族によって必要なものも違います。

だからこそ避難所へ持っていくものを準備するときは、一般的なチェックリストだけを見るのではなく、

「わが家が避難所で生活するとしたら、何に一番困るだろう?」

と考えてみてください。

そして持ち物は、

① 命を守るもの
② 健康を守るもの
③ 自分や家族になくては困るもの
④ 避難生活の負担を減らすもの

という順番で考えると整理しやすくなります。

すべてを防災リュックに詰め込む必要はありません。

自分で持って安全に避難できることが最優先です。

ラボくん

ラボ先生、この記事を読んでいたら、避難所って行くだけで安心じゃないんだなって分かったよ。

ラボ先生

そうだね。
避難所は命を守る大切な場所じゃが、ホテルのように何でも用意されている場所ではないからね。

ラボくん

でもいっぱい持って行くのではなくて、まず必要なものからだね。

ラボ先生

その通り!
自分と家族にとって『これだけは困る』というものから備えていこう。

💡ラボ先生のワンポイント

避難所への備えで、最後に一つだけ覚えておいてほしいことがあります。
それは、
「避難所へ何を持っていくか」だけでなく、「そこまで本当に持っていけるか」を確認すること。
です。

防災リュックを作ったら、一度背負ってみましょう。
そして可能なら、そのまま避難先まで歩いてみてください。

子どもの手を引けるか、高齢の家族を支えられるか、ペットのキャリーも持てるか。
やってみると、
「これは重すぎる」
「こっちは自宅備蓄にしよう」
「家族で分けて持とう」
と、わが家に合った防災リュックが見えてきます。

防災用品は、持っているだけでは備えになりません。
いざというときに使えて、持って動ける状態にしておくこと。
そこまで準備しておきましょう。

最後に

災害が起きたとき、

避難所へ行くことになるのか。

自宅で避難生活を送るのか。

それは、そのときにならなければ分からないこともあります。

だからこそ平常時にできるのは、

「どちらになっても困らないように、少しずつ準備しておくこと」

ではないでしょうか。

水を一本多く買っておく。

非常食を一つ追加する。

非常用トイレを準備する。

防災リュックを玄関に置く。

ハザードマップを見る。

家族と避難先について話す。

どれも、それほど難しいことではありません。

そして、全部を今日やる必要もありません。

まず今日、

「避難するとしたら、このリュックを持って本当に逃げられるかな?」

と確認するところから始めてみてください。

防災で大切なのは、完璧な防災リュックを作ることではありません。

自分と、大切な家族が無事に避難し、その後の生活を少しでも安全に続けられるようにしておくこと。

そのための備えを、一つずつ増やしていきましょう。

Choice-Labは、これからも「もしも」のときに本当に役立つ備えを、一緒に考えていきます。

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